糖尿病食を中医薬膳学の食材とメニューで作るとこうなる

糖尿病と診断されたあなたは、食事療法が必然となり、管理栄養士の方に色々なアドバイスを受けていると思います。
ただそれは治療の観点で紹介されるものでは無く、あくまでも進行をく止める食事という事になりますので、あなたにとっては治療効果のある食材は無いのかという事ですよね!
そしてその食材を使った簡単な料理のレシピの紹介もしていますので、あなたの症状にあった料理を作っていただき、糖尿病の治療に役立ててください。
そもそも中医薬膳学とは何?
中医薬膳学とは、中医学の理論に従って中薬や食材を用い、健康の維持・増進、疾病の予防・治療・回復などを目指した学問です。
その用い方は、食材や中薬が持っている四気五味、加工による帰経・効能・応用法などを研究し、個人の年齢・性別・体質・体調・生活環境などに合わせた食事を提案します。
これらは、紀元前2000年頃から考えられたことでして、現代西洋医学の歴史など比べ物にならないほど昔から伝わっている学問という事になります。

中薬はスーパーでは手に入りませんので、アマゾンなどで探すのがおすすめです。
中医薬膳学で言われる糖尿病とは
中医薬膳学における糖尿病はどのように考えられているかと言いますと、まず分類としては「消渇」に属し、多飲・多食・多尿・消痩の症状が見られることを指します。
そしてそれらに関係の深い臓腑で細かく分類しています。
上消(肺):多飲症状が顕著で、喉が乾き、水分を大量に摂りたがる。
中消(胃):多食症状が顕著で、いくら食べても空腹感を覚え、次第に痩せてくる。
下消(腎):多尿症状が顕著で、排尿の量や回数が増える。
これらの症状が現れる原因は食べすぎや飲みすぎ、それにストレスや過度の緊張・不安、過度な性生活によるものです。
どうですか、身に覚えのある項目があるのでは?
ではなんで肺や胃それに腎臓までが関係するのかといいますと、中医学は気の流れを中心に考えられていますので、脾臓が悪いからそこだけを治すという考えになりません。
全ての物の関係性を重視してますので、今起きている症状に合わせた処方をし相関の関係にある臓器を治療するのです。
ですから中医薬膳学では、あなたの今出ている症状に合わせた食事療法を処方することになるのです。
西洋医学で言う糖尿病は、中医学では違う見方をしているわけですね!

という事で、各症状別にあった食材やメニューを紹介しますが、レシピ付きですので実際に作ってみてください。
※実用中医薬膳学より抜粋します。
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中医学を取り入れる理由
腎臓の新機能が近年発見されまして、それが人の寿命を左右する程の大事な機能ということで大きくNHKでも取り上げられていました。
それは、腎臓が各蔵器と連絡を取り合い、必要な成分が再吸収される際にその血液の成分を絶妙にコントロールしているというのです。
それほど、腎臓は各蔵器との関係が深いので、他の臓器に異常が起きると腎臓にも影響を及ぼすことになります。
ですので、脾臓の異常における糖尿病の影響で、腎臓が機能しなくなる糖尿病腎症となり、一生人口透析を行う事になったり、腎臓の障害が他の臓器を傷め多臓器不全となり死に至ることもあります。
この様に、腎臓と他の臓器の間には、何らかの連絡を取り合うサインがあるはずですので、その解析が進めば、今多量に必要な栄養素が何なのかがわかるわけで、薬に頼ることなく食事や漢方で治療することが出来るのです。
因みに、入院患者全体のうち5人に1人が「急性腎障害(AKI)」という症状を発症していることが、医学界で報告されています。
それはどうゆう事かといいますと、他の病が腎臓を傷めているというもと、薬により腎臓が傷められているものがあります。
この事から解ることは西洋医学での糖尿病の治療は、木を見て森を見ないといった状態ですので、一刻も早く各蔵器から出るサインの解読が待たれるのです。
ただ、中医学では3,000年以上も前から気を通して、このことを理解してたわけですので学ぶところは多いと思いますね。
そんなこともあり、中国の漢方薬を西洋諸国が買いにくるようになり、漢方薬が高騰しているといいます。
結局、西洋医学では糖尿病に関してこれと言って正確な治療法は無く、食事療法を最大のポイントとしているわけで、それなら中医薬膳学を取り入れてみたら?という事になるわけです。
糖尿病の養生法
糖尿病に効く中医薬膳の食事を紹介しましたが、糖尿病を克服するには、食事だけでなく普段の生活も少し変えることも必要となります。
1、主食は定量を守る必要があるが、水は無制限です。
2、たんぱく質・脂質・糖質・ビタミン・ミネラルの補給に注意する。
3、揚げ物・焼き物・脂っこいもの・カレーなどは控える。
4、辛いもの・甘いもの・果物・穀類・イモ類・動物の内臓などは控える。
5、毎日、食後1~2時間たってから20~30分位歩くと良い。

是非守っていただき、今以上に悪化させない様にしてください。
上消に効く食材とメニュー
上消(口渇があって水を多く飲みたがる人)に良いとされる食材は、セロリ、茶葉、白きくら、白ごま、牛乳、卵、鴨肉などです。
いつもの食事に、これらの食材を足される工夫をしていただき、積極的に摂っていただきたいです。
以下は上消の方用の食品メニューとレシピになります。
緑豆にがうり茶
材料:緑豆50g、にがうり(中)1/2本
作りかた:
1、緑豆をさっとゆで、その汁を冷ましておく。
2、にがうりを適当な大きさに切る。
3、1の汁と2をミキサーで混ぜ、茶を作る。
セロリ薬茶
材料:セロリ1本、玉竹15g、麦門冬15g
作り方:
1、玉・麦門冬を水500ccに入れ、20分間煎じてから濾す。
2、セロリと、1の薬液をミキサーにかけジュースを作る。
3、2回に分けて飲む。
百合根とにんじんの粥
材料:百合根1/2個、にんじん100g、米80g、塩
作りかた:
1、百合根は1枚づつはがし、綺麗に洗う。
2、にんじんはさいの目に切る。
3、米と水800ccで粥を作り、半分まで火が通ったら1を入れてさらに煮る。
4、塩で味を調える。
にがうりの松の実炒め
材料:にがうり1本、松の実20g、厚揚げ1/2枚、ネギ2cm、塩、サラダ油
作りかた:
1、松の実は煎る。
2、にがうり、厚揚げは薄切りにする。
3、ネギはみじん切りにする。
4、鍋を熱し、サラダ油を入れてネギ・にがうりを炒め、厚揚げ・松の実を加えて塩で調節する。
中消に効く食材とメニュー
中消(多量に食べるがすぐ空腹になる・よく食べるがやせる・強い口渇・大量に水分をとる・尿量の増加・便秘・舌苔が黄燥などが見られる人)に良いとされる食材は、あわ・セロリ・白菜・じゅんさい・マコモ・きゅうり・トマト・豆腐・牛乳・チーズ・卵・豚肉・鴨肉などです。
いつもの食事に、これらの食材を足される工夫をしていただき、積極的に摂っていただきたいです。
以下は中消の方用の食品メニューとレシピになります。
天花粉スープ
材料:豚ひき肉100g、へちま2本、天花粉10g、石解10g、ねぎ少々、生姜少々、塩、ごま油、片栗粉
作りかた:
1、天花粉・石解を水500ccに入れて20分間煎じ、400ccになったら薬汁を濾し取る。
2、ねぎ、生姜はみじん切りにする。
3、へちまは薄切りにする。
4、豚ひき肉にねぎ・生姜・塩・片栗粉を混ぜて団子を作る。
5、薬汁を沸騰させ、4を入れる。
6、へちまを加え、沸騰したら水溶き片栗粉でとろみをつけて、塩・ごま油を加える。
くずきりと豚ひき肉の和えもの
材料:くずきり50g、豚ひき肉100g、かぼちゃの種10g、練りごま適量、レモン、醤油、塩、ごま油、サラダ油
作りがた:
1、くずきりは茹でて、水で冷やす、水気をよく切りボールに入れる。
2、かぼちゃの種はから煎りする。
3、豚ひき肉に醤油・ごま油を加えて混ぜ合わせる。
4、鍋を熱し、サラダ油を入れて3をい炒める。
5、練りごまに醤油・レモン汁を入れてよく混ぜる。
6、すべての材料を混ぜ合わせる。
下消に効く食材とメニュー
下消(多尿・膏のような尿・口渇・多飲・顔色が黒ずむ・やせるなどの症状のある方)に良いとされる食材は、あわ・小麦・黒豆・ごま・卵・亀肉・スッポン・カキ・ホタテ貝・アワビなどです。
いつもの食事に、これらの食材を足される工夫をしていただき、積極的に摂っていただきたいです。
以下は下消の方用の食品メニューとレシピになります。
チシャと卵の炒め物
材料:チシャ(茎)1本、卵2個、枸杞子(クコシ)10g、ねぎ少々、塩、サラダ油
作りかた:
1、枸杞子は水で戻す
2、ねぎはみじん切り、チシャは薄切りにする。
3、卵をボールに割り入れ、塩を加えて良く混ぜる。
4、鍋を熱い、サラダ油を入れてねぎ、チシャを炒め、塩を加えて取り出す。
5、再び鍋を熱し、サラダ油を入れて卵を炒め、枸杞子と5を加えて混ぜる。
れんこんと豚肉の煮物
材料:れんこん100g、豚ヒレ肉100g、きゅうり1/2本、ねぎ少々、塩、酢、片栗粉、サラダ油
作りかた:
1、豚肉は薄切りにし、塩と片栗粉で下味をつける。
2、れんこん・きゅうりは薄切りにする。
3、ねぎはみじん切りにする
4、鍋に水200ccを入れて、レンコンと肉を煮る。
5、キュウリを入れて少し煮てから、ねぎ・塩・酢・サラダ油を加える。
鮭肉の五目炒め
材料:食用鮭肉200g、きゅうり1/2本、にんじん1/2本、くるみ50g、卵の白身2個、生姜少々、ねぎ少々、紹興酒、塩、ごま、サラダ油、片栗粉、ごま油
作りかた:
1、にんじんはさいの目に切り、湯通しする。
2、きゅうりは短冊切りにする。
3、ねぎ・生姜はみじん切りにする。
4、鮭肉は薄切りにする。
5、卵の白身は片栗粉・紹興酒・塩と混ぜ、その中に鮭肉を入れて混ぜる。
6、鍋を熱し油を入れて、鮭肉を軽く炒めてから取り出す。
7、少量の水・塩・胡麻・片栗粉を合わせて調味料を作る。
8、鍋にサラダ油を熱し、ねぎ・生姜を炒め、6を入れて紹興酒を加え、7を入れ、大きく返してから、くるみ・にんじん・きゅうりとごま油を加えて混ぜる。
まとめ
糖尿病を中医薬膳学で処方した場合の食材とレシピを紹介しました。
中には、中薬等を使った薬膳食もありましたが、実は漢方専門店に言って聞かれたほうが無難です。
なぜならば、人の証によって処方されるものが違うからで、専門の人にあなた自身を診てもらってからでないと、本当にあなたにあった中薬が解らないのです。
例えば、熱証の人に朝鮮人参は、かえって熱が高まって良くなかったりするからです。
それから中医薬膳学でいう所の病を治すという考え方は、あなたが思っていることとちょっと違ったニュアンスがありまして、弱っている臓器を元気にして病に打ち勝つ治癒力や免疫力をつけることにあります。
ですので糖尿病でも同じで、膵臓や腎臓などの弱っている臓器を元気にするためにの食事をするわけです。
感染症対策の基本はウィルスに負けない自然治癒力と免疫力を高めることが大事
尚、毎日の食事作りに頭を悩ませているのでしたら、糖尿病用の冷凍食事を宅配してくれる業者がありますので、それらを利用することで、ストレス無く糖尿病の改善に努めることが出来ます。
そんな宅配冷凍食事の比較記事がこちらになります。
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